ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 10.0 Service Pack 1 用 Patch (ビルド 2419) 適用後に発生する可能性のある事象について



[公開日時:2022/8/8 (月) 11:00]
[更新日時:2022/8/8 (月) 20:20]

ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 10.0 Service Pack 1 用 Patch (ビルド 2419) 適用後に発生する可能性のある事象を確認しましたのでご連絡します。


■対象製品

・ウイルスバスター ビジネスセキュリティ(以下、Biz)10.0 SP1


■対象環境

下記の条件をすべて満たす Biz サーバ端末において Patch 2419 を適用した場合に発生します。
・ルート証明書「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」がインポートされていない
・Windows Update やルート証明書更新プログラム(OSの初期値では有効です)を無効にしている、またはルート証明書更新に必要な Microsoft のサーバにアクセスできないように設定している


■事象内容

下記のような事象が発生する可能性があります。
・Biz サーバにおいて、「Trend Micro Security Server Master Service」が起動しない
・Biz サーバの Web コンソールにアクセスできない
・Biz エージェントのパターンファイルが更新されない
・Biz エージェントプログラムがアップデートされない
・Biz サーバから各種設定を Biz エージェントに正しく同期できない


■対処方法

Biz サーバ端末において Windows Update やルート証明書更新プログラムを無効にしている、またはルート証明書更新に必要な Microsoft のサーバにアクセスできないように設定している場合は、Patch 2419 適用前に、ルート証明書「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」がインポートされているかご確認いただき、インポートされていない場合には、下記の手順でインポートしてください。

【「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」がインポートされているかの確認方法】
1. Windowsのメニューから「ファイル名を指定して実行」をクリックし、「certlm.msc」と入力して [OK] をクリックします。
2. certlm が起動しますので、[信頼されたルート証明機関] - [証明書] をクリックします。
3. 一覧の中に「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」が存在すれば、「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」がインポートされております。

【「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」のインポート方法】
1. こちらから、「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」をダウンロードします。
※ うまくダウンロードできない場合は、[crt] のリンクを右クリックして「リンクのアドレスのコピー」「リンクのコピー」を行い、新しいウィンドウへ貼り付けます。
2. ダウンロードした CRT ファイルをダブルクリックします。
3. [証明書のインストール] をクリックします。
4. 証明書のインポートウィザードが開始されますので、[ローカルコンピュータ] を選択し [次へ] をクリックします。
5. [証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[参照] より [信頼されたルート証明機関] を選択し [次へ] をクリックします。
6. [完了] をクリックすると証明書がインポートされます。
7. 「正しくインポートされました」とポップアップが出たことを確認します。

もし、Patch 2419 適用後に事象が発生した場合は、下記の手順をご実施ください。
1. 上記【「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」のインポート方法】の手順で「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」をインポートします。
2. OS のサービス一覧より、「Trend Micro Security Server Master Service」を再起動します。

なお、Biz エージェント端末については、ルート証明書「Microsoft Identity Verification Root Certificate Authority 2020」がインポートされていなくても問題ありません。


■「修正プログラムの自動適用機能」での Patch 2419 の配信につきまして

本事象が確認されたため、「修正プログラムの自動適用機能」での Patch 2419 の配信を停止しております。
Patch 2419 を適用される場合には、最新版ダウンロードページよりダウンロードいただき、手動で適用いただきますようお願いいたします。


■製品サポート情報

ご不明な点がございましたら、弊社サポートセンターまでお問合せください。
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今後とも弊社製品をご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。